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ケレンとは、塗装を行う前に、現在の古い塗膜を落として、
いわば、すっぴんにする作業です。

 

何故、塗膜を綺麗に落とす必要があるのかというと、
古い塗膜の上に、新しい塗膜を形成すると、古い塗膜が剥がれた際に、
新しい塗膜も一緒に剥がれてしまう為、新しい塗膜のみがある状態にする為、
綺麗に落としています。

 

特に、金属をケレンする際には、気を使います。

 

何故なら、金属の場合、古い塗膜だけでなく、雨水によるサビが多く付着しており、
落とさなければ、コケや藻が繁殖するように、広がっていきます。

 

錆びていない新しい金属に、錆びた金属を触れさせただけで、
感染したように、錆が広がるのです。

 

その為、サビは完全に無くなるように綺麗に削っていきます。

 

また、ケレンの際には、目粗しを行い、敢えて少しザラザラした仕上がりにしておきます。
これは、塗料を塗布した際に、塗料がしっかりと密着する為に行っている事です。

 

そして、ケレンの方法は大まかに分けて、３種類あります。

 

まずは、紙やすり（サンドペーパー）やケレンスポンジ、
ワイヤーブラシ等を使用した手作業でのケレンです。
手作業なので、軽度なケレンや細かい部分に行う際には、手作業で行います。

 

そして、２つ目がサンダー等の機器を使用した方法です。
少ししつこい錆等がある場合や範囲が広い場合には、機械でやってしまいます。

 

最後に、サンドブラスト等を使用したブラスト法です。
広範囲かつ、かなり根強く錆が付着している場合に使います。

 

ケレンを含む、下地調整の作業が塗膜の寿命を決めるとも言われ、
非常に重要な作業です。

 

ＤＩＹで金属を塗装する際にも、参考にしてみてください。

⌘Ｊ⌘