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雨水によって、汚れが自動的に流れてくれる「光触媒塗料」ですが、
決してメリットだけではありません。

 

例えば、費用の面です。
勝手に汚れが流れる特殊機能は非常に便利ではありますが、
その分、費用は高くなります。

 

他にも光触媒塗料は、色のバリエーションが少ないので、
希望の色を叶えるとは限りません。
その理由としては、
セルフクリーニング効果を発揮する酸化チタンの色が白だからです。

 

更に、セルフクリーニング効果は太陽光と雨に当たる場所で発揮されます。
つまり、太陽光や雨に当たらない場所では汚れを落とすことができません。
日本は特に家の面積が狭く、隣同士の距離が近い為、
どうしても、太陽光が当たりにくい方角は出てきます。
その為、効果が発揮されないところは出てきやすいといえます。

 

そして、太陽光や雨が当たる場所だとしても、落とせない汚れもあります。
あくまで汚れにくいだけであり、決して汚れないわけではないのです。
たとえば鳥のフンなど、大きな汚れはセルフクリーニング効果でも落としきれません。
また、サビといった無機質な汚れはそもそもセルフクリーニング効果の対象外です。

 

更に、光触媒塗料には弾性がありません。
その為、モルタルや窯業系サイディングではクラック（ひび割れ）が起こりやすいです。

 

そして、最後に、光触媒塗料は基本的に外壁用です。
屋根こそ、太陽光や雨は必ず当たるのですが、
屋根用の光触媒塗料はありません。
それに、外壁用の塗料を屋根に塗布したところで、
すぐに劣化してしまうと思います。

 

勝手に汚れが流れる「セルフクリーニング効果」は便利だと感じやすいですが、
良い所だけでなく、デメリットも必ずあるものです。
外壁塗装の際にもおいしい話の裏にはデメリットも存在することをお忘れないよう、
慎重にお話を進めるようにしてください。

⌘Ｊ⌘