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本日は上塗りの作業をしてきました。

 

近年、新しく開発された塗料に
「ラジカル塗料」という物があります。

 

これは、シリコン系塗料をベースに２０１５年に開発された新しい塗料です。

 

「ラジカル」とは、
酸素や紫外線、水などが顔料に接触することで発生する劣化因子を指します。

 

「ラジカル塗料」とは、
この劣化因子「ラジカル」の発生を可能な限り抑える効果があり、
塗膜の劣化を防ぐ塗料です。

 

では、その原理としては、
ベースとなる塗料に、
高耐候酸化チタンと光安定剤という２つの成分が配合しています。
まず、高耐候酸化チタンは、ラジカルを発生させる成分「酸化チタン」を制御します。
そして、光安定剤は発生したラジカルの発散を抑える効果があります。
ですので、高耐候酸化チタンがラジカルの発生を抑え、
光安定剤が発生したラジカルの発散を抑える、Ｗの効果でラジカルを抑えます。

 

そして、ラジカル塗料の耐用年数ですが、約１４年～１６年で、
シリコン系塗料が約１０～１５年、
フッ素系塗料が約１５～２０年なので、
シリコンとフッ素の間といったところでしょうか。

 

しかし、ラジカル塗料のメリットとしては、
価格がシリコン系塗料よりも安い事にあります。
シリコン系塗料よりも耐用年数を伸ばす事に成功した上に、
原価を抑える事にも成功しているので、使われる機会が増えています。

 

次回の再塗装の際には、ラジカル塗料も検討してみてください。

★Ｊ★